鼻(はな)|スマイル耳鼻咽喉科・歯科クリニック|メディカルモール白石にある耳鼻咽喉科・歯科

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鼻(はな)

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鼻の症状

鼻痛

面疔(鼻癤)

主に鼻の先端(鼻尖部痛)の痛みですが、小鼻(鼻翼)等にも起こります。原因のほとんどはいじりすぎです。いじりすぎると毛嚢に炎症や細菌感染を起こして赤く腫れていたくなります。この状態が癤で、面疔です。毛嚢がある所ならどこにでも起こりえます。鼻翼の癤は鼻尖部に比較して赤み等が見えにくいです。

鼻の中の痛み

多いのは、鼻の中の皮膚粘膜移行部の炎症が直接痛みを起こしている場合と、その炎症で作られたかさぶた(痂皮)が周囲を圧迫して痛みを起こしている状態です。これらが原因の痛みは鼻の穴に近いところの痛みとなります。
鼻の奥の方の痛みは、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因のことがありますが、原因を特定することが難しい場合もあります。

鼻が詰まった感じ(鼻閉感)

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎で鼻粘膜がむくんで腫れると鼻閉が起こります。初めの頃は症状が軽くなると鼻づまりはとれますが、繰り返しているうちに鼻づまりは持続的になります。小さな頃にこの状態になると、慣れてしまうので本人は鼻づまりを苦しいと思いません。

鼻茸(副鼻腔炎による)

副鼻腔炎が慢性化して副鼻腔内粘膜のむくみがひどくなって自然孔から鼻腔に出てきたのが鼻茸です。鼻茸が大きくなればなるほど鼻づまりの原因になります。

鼻内の気流の乱れ

鼻の中をのぞいても、レントゲン等々の検査をしても鼻づまりの原因がないにもかかわらず、鼻づまり感を感じることがあります。鼻の中の空気の流れが乱れて(乱気流)、空気が鼻の入り口から奥までうまく流れなくなっていることが原因の一つと考えられています。

鼻みず

透明な水のような鼻みず

この鼻水の原因で一番多いのがアレルギー性鼻炎です。次に多いのは血管運動性鼻炎、ついで加齢変化による鼻内加湿障害です。鼻内加湿障害は高齢者が増えるとともに増えてきています。

黄色や黄緑色の鼻みず

この鼻水は副鼻腔炎の特徴です。ウイルス感染または細菌感染によって副鼻腔内に作られた膿が自然孔からあふれ出てきたものです。黄色や黄緑の原因は、細菌やウイルスと戦った白血球やリンパ球のそれぞれの形の壊れたものの集まりです。

臭いがわからない

臭いを感じるためには、臭いの分子が上鼻道にある嗅糸(嗅神経)に到達しなければなりません。臭い分子で刺激された嗅神経は臭いの情報を、嗅球を介して嗅覚中枢へ伝達します。
まず、アレルギー性鼻炎による鼻閉や鼻茸等で臭い分子が嗅糸まで届かないと、臭いの情報がそもそも発生しないため、臭いは分かりません。嗅糸(嗅神経)が刺激されても、それ以降の経路に障害があればやはり臭いは感じません。障害されている場所や障害形式によって治療方法が変わります。

鼻の病気

鼻炎

急性鼻炎

原因のほとんどはウイルス感染です。鼻みずが膿性になることはまれです。細菌感染を併発すると、副鼻腔炎が加わって鼻漏が膿性になります。
内服に加えてネブライザー治療を行うことで、症状をより早く治すことができます。

アレルギー性鼻炎

くしゃみ、鼻水、鼻づまりが典型的な症状です。眼の痒みを合併することが少なくありません。何らかの物質に対する抗体ができて発症します。年齢を重ねるにつれて抗体の種類が増えてアレルギー性鼻炎の原因が増えていくのが普通で、減ることはありません。スギが原因のスギ花粉症(季節性アレルギー)が有名ですが、ダニやほこりが原因の通年性アレルギーも多く見受けられます。季節性アレルギーの原因にはスギの他にカモガヤ、オオアワガエリ等々があり、通年性アレルギーの原因にはネコやイヌ、モルモット、カビ等々があります。
治療は内服、点鼻が中心となりますが、一般的な治療で効果があまりない方には電気凝固やレーザー焼灼による鼻閉の改善、後鼻神経切断術によるくしゃみ、鼻みずの改善等々の手術的療法があります。手術を希望される方は大学病院にご紹介しています。

副鼻腔炎

急性副鼻腔炎

ウイルスや細菌が副鼻腔に感染を起こした状態です。急性鼻炎から続発することが少なくありません。いきなり副鼻腔炎になることもあります。副鼻腔に膿が貯まって自然孔からあふれてきます。副鼻腔内の粘膜も炎症のためにむくみ等の変化が起こります。それで、鼻づまり、膿性の鼻みずに加えて頭痛や頬の痛みが起こります。小児では大人に比較して副鼻腔炎になりやすい傾向にあります。抗生剤などにて速やかに治療を開始することで、慢性副鼻腔炎に移行しないことがほとんどです。症状が強ければ、点滴治療を行います。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

膿性の鼻みず、鼻づまり、のどに鼻みずが回る(後鼻漏)、においを感じにくいなどの症状があります。急性副鼻腔炎が長引いたり、アレルギー性鼻炎などで鼻甲介の粘膜がむくんでいたりすることで、自然孔が狭くなったり塞がったりして、発症します。副鼻腔内の粘膜にもむくみ等の変化が慢性化して、元に戻りにくくなります。むくみがひどくなると、自然孔から鼻腔内に飛び出てきて、鼻茸となり鼻づまりの原因になります。ウイルスや細菌の感染以外の原因も近年見つかってきています。しっかりと原因を特定しその原因にあった治療が必要です。症状から慢性副鼻腔炎と思っていても、実は乳頭腫やがんなどの腫瘍などのことがあるので注意が必要です。
治療は内服から開始します。それで改善が乏しい場合やはじめから重症の場合には手術治療が必要となります。内服治療の中に、マクロライド系と呼ばれる抗菌剤を(クラリスロマイシンなど)を通常の約半分の量で半年程度続ける、やや特殊ではありますが慢性副鼻腔炎の治療としては一般的になっている療法があります。